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ミレットおばさんのマクロビオティックなひとりごと

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茨城県水戸市のマクロビオティックの店「食の提案スペース ミレット」のブログです。milletmito.com

障害者手帳

ずっといつか動くようになる・・・と
信じていたので
あえて障害者手帳は取得していなかった

もう、治らないということを想定して
将来を考えて行ってはどうですか?

そんなアドバイスに
耳を傾けられるようになったのも
ごく最近

でも、手帳の申請には
抵抗があった。

障害者と認めることを
突きつけられるような
気がしていたからかもしれない。

今回卒塾と決めて
帰って来たユウスケ
でも
「就職したい・・」の気持ちは
消化不良のまま

就職の間口を広げるなら
障害者手帳の取得はしておいた方がいい・・・
っと、アドバイスされて
今週動き出した。

が、道のりは思ったより
長かった。辛かった。

書類を手にして
病名、不自由になった関連性の説明とあるので

まずは
16年前のカルテがあるかどうかだ。

とりあえずこども医療センターに問い合わせ

大人の診断書は無理らしい
じゃあ、
とにかく指定病院に行ってみよう・・・

脳外科の先生に・・・

「説明して」と言われ

最初先天性の脳性まひと言われて・・・と説明

「9歳になって先天性なんてあるわけない」と否定

次に脳梗塞と言われて・・・・と説明

「9歳で脳梗塞なんてあるわけない・・・」と否定

半年後に悪性脳腫瘍と言われ・・・・と説明

「今こんなに元気なんだもの良性でしょ?」と否定された。

どうにも話が通じない。。。

だめだこりゃ・・・と思った時には
かなりぶち切れ寸前

早々に
「結構です・・・」

ぶっとび
こども医療センターに飛び込んで

「お願いします!」っと

予約を入れていただいた。

穏やかで優しい先生に
ユウスケとホッとして

医師という職業の方を
きらいにならずにすんだ。

日を改めて
診断書を書いていただくことに・・・

とりあえずは
順を追って説明をしなくてはならない。
一緒に
いろんな不安だったことが、
どんどんあふれて思い出されてきた。

先生が書類を書きあげる間
廊下の椅子で待っていた。

医療センターの待合室は
16年前とちっとも変っていなかった。

なにもかもが
当時と同じ・・・・

ふと、涙がとまらなくなってしまった。

病気だったことは
忘れようとしていたのに

前を向いて歩いていこうと
思っていたのに・・

なんで今更昔のことを・・・

「こんな思いをしてまでも
手帳が欲しいの?」

「欲しい。就職したい」
はっきりした声で
ユウスケが答えた。

その時気づいた。

この出来事は
私とっての
ある意味卒業だったのかな・・・と。

16年前の出来事を
封印するのではなく

一度ぜ~んぶ思い出して
しっかり胸に刻んで
卒業することが
必要だったということなのだろうか。
そして
彼はとっくに卒業していたんだ。
by milletmacrobi | 2011-02-12 02:46 | ミレットファミリー

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